「場所を超えて繋がる」をMetaLifeで実現【認定NPO法人カタリバ様】
インタビューお相手:認定特定非営利活動法人カタリバ様(https://www.katariba.or.jp/)
イベント概要:小規模高校教育について、全国の教育関係者を集めフォーラムを実施
ご利用プラン:単発イベントプラン
◆イベント実施のポイント
- 動線を意識した会場設営
- MetaLifeCS(カスタマーサポート)をイベント実施前&当日に最大限に活用
- MetaLifeの世界観をイベントのコンセプトと共有
教育支援を通じて教育格差の解消に取り組む認定NPO法人であるカタリバ様には、MetaLifeをその活動の中でご活用いただいております。
今回は、MetaLifeを利用したイベントの様子やMetaLifeを使用して実施しているプロジェクトについてお伺いしました!
「場所を超えて繋がる」MetaLifeとイベントの世界観
今回カタリバ様は、小規模高校の教育について全体セミナー+分科会によって考えていくフォーラムを実施されました。
イベントの実施にあたってMetaLifeを導入された経緯についてお伺いしてもよろしいでしょうか?
元々カタリバでは不登校支援の方や小規模高校同士の交流の場など、子供達を対象にした事業でMetaLifeを使っていました。それを後追いする形で、今回のイベントでもMetaLifeを採用した形になります。
他のメタバースと比較して見た目の部分でカスタマイズ性が高く、子供も楽しんで使える部分であったり、通信も重くないため学校の回線で利用する場合でも問題なく使えるといった点でMetaLifeさんを選ばせていただきました。
イベントの開催形態にMetaLifeを選んだ理由としては、言ってしまえば既存のビデオミーティングツールでも開催可能ではあったものの、このイベントが小規模高校の教育において「場所を超えて学校同士がつながる」ことの重要性を発信していきたいという趣旨だったので、「場所を共有してオンラインイベントを開催する」という世界観を目指したいという思いがありました。その第一歩として、今回MetaLifeを選んだという背景があります。
MetaLifeでの開催にはそのようなイベントの趣旨との関連もあったのですね。
実際にイベントを開催してみて、MetaLifeで開催してよかったと思った点はどのようなところでしたか?
まず、参加者の方々が集まっている感じをリアルに近い形で実現できたのがよかったと思います。参加者のアバターが一堂に会する様子が目で見えて、参加者全員が同じ方を向いて話を聞いたり、お互いの方を向いて話したり、ということができました。
単純なオンライン会議システムよりは、自分がそこに参加している感覚が得られやすかったのかなと思います。
また、現地会場の良さでもある、近くにいる参加者に話しかけにいく・雑談をするという場面もイベント終了後などにみられたので、それはMetaLifeでの開催だったからこそ生まれたのではないかと思います。
MetaLife運営との事前の打ち合わせ・当日のサポートでスムーズな運営
イベントスペースの準備期間はどれくらいでしたか?
今回はオリジナルスペースを使用したので、オリジナルスペースの発注から受け取りまでが約1ヶ月半でした。
スペースを受け取ってからアドミンが看板を設置したり、セキュリティやその他機能面の設定を変更したりといった準備は、約1ヶ月で必要なものを洗い出してその都度行っていったという形です。
イベントの運用方法の面で今回良かった点はありますか?
イベントスタッフにMetaLifeCSの方に入っていただけたのは非常にありがたかったです。
(本イベントではMetaLifeCSが4人イベントスタッフとして参加、トラブル対応や誘導などを実施)
他の事業所さんがイベントを開催される際にもぜひ頼るといいよ、というのを伝えたいです。
また、事前打ち合わせでMetaLife側から起こりうるトラブル事例等を共有してもらい、前もって確認できたのが良かったです。
こちら(カタリバ様)側でやった工夫で良かった点としては、事前にマップビルダー機能で全体会場の席の前の方に当たり判定(アバターが通れないマス)と机をつけたり、登壇者エリアの周りに当たり判定を追加したりして、操作に不慣れな参加者がどこまで進んでいいのか分からず、際限なく歩いてふらふらと壇上に上がってきてしまう、といったことを防止しました。
参加者の動線にはかなり気をつけて、スペースに入ってきた後に参加者がどういう動きをすればいいかという案内やトラブル対応スペースの案内を、看板機能を用いて都度設置するなど、細かいところまで準備をしました。
看板機能も話題に上がりましたが、そのようにイベント開催時に特に役立った機能はございますか?
また、リアクション機能がPCだとわかりやすい位置にあり、拍手などで即座に反応できるのがよかったです。
参加者のみなさんも、かなりリアクションボタンを使ってリアクションをしてくださいました。
参加者の皆様にもリアクションボタンでかなり反応をいただけた様子は(イベントスタッフとして参加して)見ていたのですが、
今回MetaLifeでイベントを開催したことに対する参加者の皆様の反応はいかがでしたか?
参加者の皆様はやはりMetaLifeのスペースに入るのは初めてだという人が多かったですが、「初めてだったが楽しかった」「既存ツールよりも一体感を感じられた、参加している実感があった」という感想が見受けられました。中には「メタバースの可能性を感じた」という声もありました。
また、「MetaLifeの使用方法に関する事前説明の場があると良かった」という感想もありました。
MetaLife側からもアドバイスいただき、実際に入って事前に操作を確認できるテストスペースをイベント会場とは別に用意して、イベント申し込みの自動返信メールでスペースのURLを送り開放してはいたのですが、「説明会」のようなものはなかったので、そのような場があっても良かったかもしれません。
とはいえ、(UIが直感的で操作が簡単なこともあり)説明会までは無くても何とかなったので、今回の対応でも大丈夫だったかな、といったところです。
小学校同士の交流でもMetaLifeを使用
今回のイベントでMetaLifeを導入した背景には、小規模高校同士の交流事業ですでにMetaLifeを使用されていたということがあるとのことでしたが、そちらの事業概要についてもお伺いしてよろしいでしょうか?
小規模高校同士をつないでネットワークを作る、という取り組みをカタリバの方で運営しています。
子供達が自分でテーマを決めてそれについて調べる、という探究活動の授業の際に、小規模校の生徒が県境を超えて他校の生徒と交流するツールとしてMetaLifeを利用しています。
その取り組みを始められたのはいつ頃でしょうか?
本格的に始めたのは2021年で、MetaLifeの利用を開始したのは今年(2023年)からです。
子供達同士の交流事業の中で、イベントでのMetaLife利用時とはまた違ったMetaLifeの良さなどはありますか?
やはり可愛らしい見た目もあって子供達からの反応も非常に良いです。実際に、「既存ツールよりも緊張しない」と生徒に言ってもらえたことがあります。
アバターを使用することで、顔が大きく画面に表示されるような既存ツールよりも間接的な印象になるのかな、と思いますね。
基本的に参加の際にはカメラONにしてもらっているのですが、アバターの存在感であったりリアクションボタンでの反応によって「その人がそこにいる」雰囲気も出やすいので、カメラOFFでもそれなりに成り立つというところで生徒からしてもハードルが下がるのかな、と思います。
パスワードをかけられるのももちろん安心ですし、入室者の記録が残るのも便利です。
やはり教育機関ですとセキュリティ面を気にされるところは多いですか?
そうですね。
部屋の特徴として、常に開放されているか、ホストが開けないと参加できないか、というのが既存ツールとMetaLifeの違いにありますが、常に誰でも入れる状態だとセキュリティ上心配でもあるので、その辺りがケアされているのも嬉しいです。
MetaLifeのセキュリティ機能をチェック!
MetaLifeを教育現場に導入するにあたって、気をつけた部分や手間取った点などがあればお伺いしたいです。
我々の場合は、学校を介しての機会提供になるので、まず先生方に使ってもらう機会を意識的に作っています。定期的に連携に参加している学校の先生方とミーティングをする機会があるのですが、その時になるべく先生方に実際に使うのと同じスペースに入ってもらうようにしています。
MetaLifeの操作は全然ややこしくないので、スペースに入ってしまえばあとは慣れるだけ、という部分が大きいです。だからこそ「スペースに入ってもらう」ということを意識しています。
実際にスペースに入られてみた先生方の反応はどのようなものですか?
やはり、「入って楽しそうだから生徒は喜びそうだね」という感想が一番多いです。「この空間で色々できそうだな」という感想だったり、中には「学校に来れない時の登校先はMetaLifeにしちゃえばいいじゃん」と言っておられる先生もいますね。
今後もMetaLifeを各所でご活用いただければ幸いです。
本日は貴重なお話をありがとうございました!